2018年4月14日(土)15日(日)神宮寺お花祭り法要
2018年 04月 04日

ご縁があり、長野県松本市浅間温泉の神宮寺でのお花祭り法要に出演する。
現在ご住職の高橋卓志さんは人の命に関わる様々な課題とお寺というものの抱える課題、地域の問題を現実的に真っ直ぐに見つめ、行動し、実践し、検証し、また多くの方に開示するための文章を積極的に執筆し、イベントを催してきた方だ。
その高橋ご住職は、この4月で住職を辞め、フリーランスのお坊さんになられるとのこと。
そのような記念すべき大きなイベントに、バリ島のガムランをお招きになった。これはとても得難く有り難い機会であるとともに責任も重大だ。私個人やトゥラン・ブーランを、という次元ではなく、もっと大きな流れでの出会いなのだと感じているのだ。
ヒンドゥー・バリの儀礼や祭礼では、香を焚き、芳しい花々や熟れた果物、海の幸である塩や小魚、陸の幸である米や豆などを供えることで扉を開く場の準備が為される。場を美しく飾り、神の座を明解にしていく。
やがて、ガムランという楽器群が鳴り響く時、そこには天と地が結ばれ、その結び目の中や周囲に在るすべてのものを浄化する力が発動される。これは僧によるマントラや集まった人々自体が発する熱と共に、普段は目に見えない世界を、まるで見えるかの様な場へと変容させるべく、空間に波動エネルギーを与えていく。
舞や踊りがさらにその変容を具現化する。神と共に、人にも解る姿として現実的な姿を見せる。
そして、神だけではなく、地に近い様々な精霊や悪鬼、人に溜め込まれたネガティヴなエネルギーなども引き出し、恵みを与え、浄化していく。
バリ島の人々は、ホスピタリティが際限なく360度、各方面に向いているのかもしれない。豊かな恵みを自覚しているからこそすべての方面に余念なく感謝し、敬い、心に留める。
この法要とミニコンサートでは、神宮寺に見えない扉を開き、浄化し、そして新しい道へと進み出す高橋卓志氏と神宮寺を祝福するためにガムランが呼ばれたのだ。
要請されて誰かとタッグを組む時には、表向きにもあるいは一見隠れた要素としても、今まで「扉」や「道開き」などがテーマになってきている。今回もまさにその通りなのだ。トゥラン・ブーランの宿命かもしれないと密かに思っている。
では、自分にとってのテーマは?
「日本人であるのに、なぜ、ガムランなのか」という疑問をずっと背負ってやってきた。2008年に思い立ち、日本のガムランの可能性として始め、続けてきた、バリ島では普通ありえない小編成での演奏。10年経ち、新たな気持ちと手法でさらに推し進めようと思っている。自分にとっても、何か新たな啓示をいただけるのでは、と期待に心が躍る。
淡々と粛々と臨み、美しいサウンドで熱い空間を抽出したい。
心してかかろう。
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※こちらは、神宮寺の檀家信徒の皆様のための催しで、一般の方のご参加は受け付けていないそうです。
神宮寺 合同法要・お花まつり法要
「バリ島・神秘の音と舞い」
◉日時:2018年4月14日(土)10:00/14:00
15日(日)10:00
◉出演:ガムラン演奏/トゥラン・ブーラン Terang Bulan
櫻田素子 クトゥ・スワルダナ 小原眞巳 田中沙織 錦織照子 若林康明 渡辺泰子
バリ舞踊/荒内琴江 小泉ちづこ
◉映像協力:春日聡
◉協力:小原孝博
◉楽器運搬:皆央運輸
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by motos_terangbulan
| 2018-04-04 22:34
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