日常の空間
2011年 10月 31日

日々を暮らす空間。
大切なもの。
特に幼少から思春期を過ごす場所は、その人物の形成に多大な影響を与える。
家。
学び舎。
日々、辿る道々。
忘れているようで、ある日、ふっとよみがえる感触。
私の場合は、中学高校の6年間、古い洋風建築の中で過ごした。
先月訪れた神戸の洋館で、膨大な記憶が呼び起こされた。
その日は、似たような思い出を持つSみちゃんと、夜まで話が流れて止まらなかった。
建築も、デザインも、
そして、それを取り巻く風景も、
1人の人間の人生を変えてしまうほどの大きな力を持っている。
一言では語り尽くせぬ、空間の妙。
私が今、追い求め、あと少しでつかめないでいる「音の建築物」も、
そのあたりから光が射しているような気がした。
随分と走ってきたけれど、
今、ゆったりと山の中腹に腰掛けている。
進んで、戻るようで、戻らない、螺旋を上っていく。
建築物のように、さりげなく、穏やかに、人々を包む音楽を奏でたい。
by motos_terangbulan
| 2011-10-31 22:25
| art アート

